ふるさと納税の返礼品として「ドライブレコーダー(ドラレコ)」をもらえるのをご存知ですか?
2019年には"あおり運転"が社会問題になったことを受けて、その防衛策としてのドライブレコーダーが好調な売上を記録したそうです。
ドライブレコーダー、前年比27%増の177万台…2019年国内販売台数 - レスポンス
さすがに自分自身があおり運転の加害者になることはないにしても、その被害者になるリスクは運転する以上は常に潜在しています。これがドラレコが飛ぶように売れている理由でしょう。
ということで、今回はあおり運転に対する自衛策の一つであるドライブレコーダーについて、ふるさと納税の返礼品として用意している自治体・寄附金額・還元率についてご紹介したいと思います。少し厳しめに見ても好条件な還元率の商品もあるので、欲しい人は在庫があるうちに手に入れておくことをオススメします。
ふるさと納税の返礼品に家電製品はレア
いきなり話の腰を折りますが、ドライブレコーダーの話云々よりも前に、そもそも「ふるさと納税」で電化製品・家電製品が返礼品は皆無なことを頭に入れておいてください。ほとんどのふるさと納税サイトは家電自体を取り扱っていません。
そのため、ドライブレコーダーのような電化製品があるのは非常にレアで、品切れの場合に在庫補充される保証もありません。自治体が「総務省に目をつけられるかも」と思った時点で終了です。
「ふるなび」が撤退したら最後
納税サイトが取扱いに二の足を踏む家電ですが、今のところ「ふるなび」だけは家電も積極的に取り扱っています。そのため、必然的にドライブレコーダーも「ふるなび」で探すことになります。
2018年6月、ふるさと納税の税制優遇から除外された4つの自治体も全て「ふるなび」で無茶をしていました。総務省を激怒させた「日本旅行券(高野町)」「JCBギフトカード(小山町)」「JTB旅行券(みやき町)」などの金券は全て「ふるなび」の独占案件でしたね。
「ふるなび」は寄附金額の1%をAmazonギフト券で還元してくれる企画を常時実施中なので、ドライブレコーダーでなくても、同じ自治体・返礼品の寄附なら「ふるなび」を優先的に使っても良いでしょう。
実施中のキャンペーン - ふるなび
ドライブレコーダーも人気返礼品に
返礼品に家電を取り扱っている「ふるなび」のランキングでは、あおり運転が話題になるたびにドライブレコーダーが人気上位に入ってきます。
今後も在庫が補充されるかは分からないので、欲しい人は返礼品のリストから消える前に寄付しておきましょう。人気返礼品が前触れもなく突然消えるのはいつものことです。在庫切れが復活するかも分かりません。
ちなみに、ふるさと納税サイトのランキングは返礼品選びで非常に参考になる情報です。基本的にランキングにある返礼品は、「その時点で最もお得な返礼品」と考えて間違いありません。
もう失敗しない!ふるさと納税の返礼品選びに迷ったときの探し方
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ということで、ドライブレコーダーに関わらず、各ふるさと納税サイトの人気ランキングで返礼品を選ぶのもオススメです。
返礼品でもらえるドライブレコーダーと自治体
それでは本題のドライブレコーダーをもらえる自治体についてですが、2020年11月現在では返礼品として用意しているのは神奈川県海老名市・長野県伊那市となっています。あのサービスエリアで有名な海老名に加え、伊那市も返礼品として用意してくれています。
海老名市が返礼品として用意しているのは、海老名市に本社を置くOwltech(オウルテック)という企業のドライブレコーダーです。
ドライブレコーダー 一覧 - Owltech(オウルテック)
オウルテックという会社を耳にしたことがない人もいるかも知れませんが、1992年創業でカー用品・オーディオ機器・OA機器などの企画・開発・製造を手がける国内メーカーです。
ドライブレコーダーではありませんが、オウルテックは薄くて大容量ということでモバイルバッテリーの評判が良い企業でもあります。
もう一つの長野県伊那市が用意しているのはJVCケンウッドのドライブレコーダーで、音響分野では言わずと知れた「VICTOR(ビクター)」や「KENWOOD(ケンウッド)」のブランドを展開する大企業ですね。
得意分野のカーオーディオ以外にもドライブレコーダーやカーナビも生産していて、その生産子会社であるJVCケンウッド長野があることから、長野県伊那市の返礼品に用意されているようです。
海老名市の寄附金額と還元率
まずは海老名市のドライブレコーダーについて、寄附金額とAmazonでの販売価格を比較してみます。
返礼品 | 寄附金額 | Amazon価格 |
OWL-DR06-BK(取扱終了) | 43,000円 | 16,000円 |
OWL-DR04-BK(取扱終了) | 32,000円 | 7,100円 |
OWL-DR701G | 58,000円 | 17,798円 |
OWL-DR802G-2C | 67,000円 | 26,950円 |
Amazonでの販売価格なので定価から相当ディスカウトされていますが、それを基にした還元率は下記のとおりです(定価を基準にすると還元率は跳ね上がります)。
返礼品 | 還元率 |
OWL-DR06-BK(取扱終了) | 37% |
OWL-DR04-BK(取扱終了) | 21% |
OWL-DR701G | 31% |
OWL-DR802G-2C | 40% |
地方税法が改正された2019年6月からは「返礼品の還元率は3割以内」というルールがありますが、Amazonでの実勢価格をベースにしても還元率3割を超える水準もあります。基本的にAmazonは定価よりも安い価格で販売していることを考えると、定価基準にした場合は還元率がさらに上がるという計算になりますね。
伊那市の寄附金額と還元率
続いては伊那市のドライブレコーダーについて、寄附金額とAmazonでの販売価格を比較してみます。
返礼品 | 寄附金額 | Amazon価格 |
DRV-340 | 40,000 | 11,980 |
GC-DR20-T | 40,000 | 12,018 |
DRV-650 | 60,000 | 18,600 |
DRV-MR740 | 90,000 | 20,998 |
DRV-MP740 | 100,000 | 26,620 |
Amazon価格を基にした還元率は下記のとおりです。
返礼品 | 還元率 |
DRV-340 | 30% |
GC-DR20-T | 30% |
DRV-650 | 31% |
DRV-MR740 | 23% |
DRV-MP740 | 27% |
海老名市に比べて若干抑制気味な印象を受けますが、還元率も概ね30%に近いので極端に返礼率が悪いわけでもありません。何より有名なJVCケンウッド製というのは貴重ですね。
もちろん、「ふるなび」での寄付は寄附金額の1%分がAmazonギフト券でプレゼントされるので、海老名市・伊那市ともに返礼品とは別にアマゾンギフト券も受け取ることができます。キャンペーンを実施しているときは、さらにAmazonギフト券コードが上乗せされることもあります。
返礼品のルールが厳しくなった今でもトータルでの還元率が好条件なので、ドライブレコーダーは返礼品の候補としては悪くない選択肢だと言えるでしょう。
寄附する場合は早めに行動しましょう
2020年11月現在、ドライブレコーダーの返礼品は海老名市と伊那市のみです。これからも増える可能性もありますが、家電ということもありドライブレコーダー自体が返礼品から消えてしまう可能性もあります。
返礼品のラインナップや在庫助教は常に変動するので、最新の情報を確認するようにしましょう。「ふるなび」で用意されされているドライブレコーダーの検索結果は、下記から最新の情報を確認することができます。
常に返礼品の動向をウォッチしている個人の一意見として、「ドライブレコーダーを返礼品に追加する自治体は増えない」ですが「品切れしても在庫は補充される」だろうと予測しています。
昨年から何度も書いていますが、ふるさと納税サイトから返礼品が消えるのは予兆もなく一瞬です。「また週末に」「後で」と思うと残念なことになりかねないので、希望する返礼品があるなら早めに行動することをオススメします。
注目が集まると、良くも悪くも動きがあるのが返礼品(自治体)の特徴でもあります。