ふるさと納税制度が2019年6月に改悪されて久しいですが、2020年になってもまだ大手ビールメーカーの商品も返礼品として存在するのをご存知でしょうか。
根強い人気のあったビールでしたが、返礼品は「地場産品」に限定されたため、多くの自治体は「人気返礼品だから」という理由では取り扱えなくなっています。
しかし、かなり限定的ながら、まだアサヒビール・サッポロビール・キリンビール・エビスビールなどのビールも返礼品として生き残っています。総務省が「域内の工場で生産」を地場産品として認めているため、それらのビール工場がある自治体は堂々と用意できているようですね(良くも悪くも、域内に工場のあったサーティワン・アイスクリームのギフト券を返礼品にしていた静岡県小山町の成果です)。
もちろん、返礼品としてお酒の人気は健在です。
ということで、今回は明確な地場産品である地ビールを除き、大手ビールメーカーの「缶ビール」の返礼品について調べた結果を紹介していきたいと思います。
結論としては、「まだまだビールは返礼品として魅力的」です。
有名メーカーのビールは希少な返礼品
まず、大手メーカーのビールを返礼品にするには「地場産品の要件を満たす」ほか、そもそも「ふるさと納税サイトが取り扱う」のと「自治体が勇気を持つ(これが一番重要)」という諸条件が揃っていないといけません。
その点、攻め過ぎて大阪府泉佐野市・静岡県小山町・和歌山県高野町・佐賀県みやき町のような優遇除外にならないように、まだまだ多くの自治体が二の足を踏んでおり、手探りで総務省の反応を見ている状況が続いています。
優遇除外となった全ての自治体を取り扱っていた「ふるなび」でも、大手メーカーのビールを返礼品として取り扱っているのは下記4つの自治体が主です。
- 茨城県守谷市
- 京都府大山崎町
- 宮城県名取市
- 長野県佐久市
もちろん、大手ビールメーカーの工場は全国に点在しているので、これらの自治体にしかビール工場がないわけではありません。
さらに、初心者向けの「ふるさとチョイス」のような納税サイトではナショナルブランドのビール自体の取り扱いがありません。どこでも返礼品として取り扱える地ビールばかりがラインナップされているのが現状です。
それだけ大手メーカーのビールは希少な存在だということを理解しておきましょう。
返礼品と必要な寄附金額
前置きが長くなってしまいましたが、以下に返礼品として存在しているビールの一覧を載せておきます。返礼品は全て「ふるなび」で用意されているものです(=返礼品とは別に寄附金額の1%をAmazonギフト券コードでもらえます)。
- 発泡酒・第三のビールは除いています
- 1ケース(24本)単位でギフトパックは除いています
- 350ml・500ml缶で250ml未満は除いています
返礼品 | 還元率 | 自治体 |
アサヒスーパードライ 350ml×24本 | 17,000円 | 茨城県守谷市 |
アサヒスーパードライ 350ml×48本 | 34,000円 | 茨城県守谷市 |
アサヒスーパードライ 500ml×24本 | 24,000円 | 茨城県守谷市 |
アサヒスーパードライ瞬冷辛口 350ml×24本 | 17,000円 | 茨城県守谷市 |
アサヒスーパードライ瞬冷辛口 350ml×48本 | 34,000円 | 茨城県守谷市 |
ドライプレミアム豊醸 500ml×24本 | 26,000円 | 茨城県守谷市 |
ザ・プレミアム・モルツ 350ml×24本 | 27,000円 | 京都府大山崎町 |
ザ・プレミアム・モルツ 500ml×24本 | 33,000円 | 京都府大山崎町 |
サッポロ黒ラベル 350ml缶×24本 | 20,000円 | 茨城県守谷市 |
サッポロ黒ラベル 500ml缶×24本 | 25,000円 | 宮城県名取市 |
ヱビスビール 350ml×24本 | 19,000円 | 宮城県名取市 |
ヱビスビール 500ml×24本 | 25,000円 | 宮城県名取市 |
ヱビス マイスター匠の逸品 350ml×24本 | 24,000円 | 宮城県名取市 |
ヱビス プレミアムエールビール 350ml×24本 | 21,000円 | 宮城県名取市 |
よなよなエール 350ml×24本 | 25,000円 | 長野県佐久市 |
ふるさと納税を2019年6月の地方税法改正より前からやっていた人は、古き良き時代との違いに愕然としてしまいますよね。しかし、もはや「1万円で1ケース」の時代ではありません。
このラインナップの中から選ばざるをえないのが、2019年6月からの「ふるさと納税」です。また法律が改正されない限りは変わりません。
ということで、今ある返礼品の中から目利きをして選ぶわけですが、実は「思ったほど還元率は悪くない」というのが実態です。定価では当たり前のように「還元率30%超」になり、Amazonにある最低価格をベースにして見ると「還元率3割以内」というのが実情となっています。お得です。
ビールの返礼品の還元率
それでは気になる返礼品の還元率ですが、いつもどおり厳しめに見るために、計算にはAmazonジャパンの価格を市場価格として使っています。計算式は下記のとおりです。
- Amazonでの販売価格 ÷ 寄附金額 = 還元率
ふるさと納税サイトは「ふるなび」を利用するので、この還元率に Amazonギフト券コード 1%分が上乗せされることになります。
返礼品 | 寄付金 | 還元率 |
アサヒスーパードライ 350ml×24本 | 17,000円 | 28.8% |
アサヒスーパードライ 350ml×48本 | 34,000円 | 29.1% |
アサヒスーパードライ 500ml×24本 | 24,000円 | 26.8% |
アサヒスーパードライ瞬冷辛口 350ml×24本 | 17,000円 | 29.7% |
アサヒスーパードライ瞬冷辛口 350ml×48本 | 34,000円 | 26.0% |
ドライプレミアム豊醸 500ml×24本 | 26,000円 | 26.3% |
ザ・プレミアム・モルツ 350ml×24本 | 27,000円 | 19.9% |
ザ・プレミアム・モルツ 500ml×24本 | 33,000円 | 21.3% |
サッポロ黒ラベル 350ml缶×24本 | 20,000円 | 23.9% |
サッポロ黒ラベル 500ml缶×24本 | 25,000円 | 25.8% |
ヱビスビール 350ml×24本 | 19,000円 | 27.8% |
ヱビスビール 500ml×24本 | 25,000円 | 27.5% |
ヱビス マイスター匠の逸品 350ml×24本 | 24,000円 | 24.7% |
ヱビス プレミアムエールビール 350ml×24本 | 21,000円 | 25.2% |
よなよなエール 350ml×24本 | 25,000円 | 24.9% |
一見して分かるとおり、Amazonの販売価格を基にしても3割近い還元率であることが分かりますね。繰り返しますが、上記の還元率には「ふるなび」からもらえるAmazonギフト券コード 1%分が追加されます。
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また、7月26日までは寄附金額に応じてPayPayボーナスがもらえるキャンペーンも実施中です。
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そのため、一部の返礼品は実質還元率30%を超えてくる計算になります。さらに、還元率の算出に定価を使うと多くの返礼品が還元率30%超となりますね。
ということで、「返礼品にビールを選ぶ」ということは、法改正後の「ふるさと納税」でも悪くない選択肢であると言えそうです。
あとは自分好みのビールがランナップされているかの問題でしょう。
お酒はビール以外にも用意されています
大手メーカーのビールを返礼品にしている自治体は少ないものの、「お酒・アルコール」のカテゴリには返礼品が山ほど用意されています。
焼酎や日本酒などは、地域の蔵で製造されたものを「地場産品」として大手を振って出していますね。これは大義名分も十分でしょう。
基本的に条件がいいものは必ず人気ランキングの上位に顔を出すので、それを目安にして返礼品選びをすると失敗しません。ぜひ参考にしてください。
もう失敗しない!ふるさと納税の返礼品選びに迷ったときの探し方
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「ふるなび」は返礼品とは別にAmazonギフト券コードのプレゼントもあるので、その中でもまず最初に選択肢とすべきサイトです。
ふるさと納税が大好きな猛者たちの目利きによるランキングなので、「ふるなび」でも返礼品の人気ランキングを参考にすることをオススメしています。ぜひ、返礼品選びの参考にしてください。