家庭用脱毛器

家庭用脱毛器でも脱毛効果が出やすい身体の部位

家庭用脱毛器で効果の出やすい身体の部位

以前、家庭用脱毛器での脱毛に「成功する人・失敗する人」という記事をご紹介しました。この結論は「諦めないことが重要」というものでした。

家庭用脱毛器で脱毛に成功する方法
家庭用脱毛器で脱毛に成功する人・失敗する人

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一方、そうは言っても家庭用脱毛器を使っていながらも「うまくいかない」「効果を実感できない」と感じている人がいるのも事実です。そこで今回は、効果を実感してモチベーションを維持するのに役立つであろう「脱毛効果を感じやすい部位」を紹介したいと思います。

少しずつでも「脱毛できている」ということを実感し、根気強く続けるためのモチベーション作りの参考にしてください。家庭用脱毛器のレベルであれば、1回で1本でも生えてこなくなるだけで確実な成果だと前向きにとらえることが重要です。

脱毛は徐々に進めるもの

前提として、この記事はケノン(KE-NON)という光脱毛器を使った私の実体験と海外の記事・データなどをベースにしています。ちなみに、私はレーザー脱毛のトリアからケノンへの乗り換え組です。

ケノン(KE-NON)公式サイト

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脱毛の効果を感じやすい部位と理由

それでは、まずは脱毛効果を感じやすい身体の部位について、実感しやすい順に並べてみましょう。

  1. ふくらはぎ(内側)
  2. わき
  3. ふくらはぎ(外側)
  4. ビキニライン
  5. ほお
  6. あごひげ・口ひげ

「結局は人それぞれでは」と言ってしまうと元も子もありませんが、これは一般的な感覚として捉えていただければ良いと思います。既に自宅脱毛に取り組んでいる人にとっては、自分自身の進み方と合わせて見ても納得感のあるものではないでしょうか。

経験していない人は不思議に思うかも知れませんが、男性だと感覚的に難しそうな気もする脇(わき)は実感しやすい部位に該当します。私も最初に毛を剃って脱毛器を使ったあと、しばらくして微妙に生えてくるたびに当てていたら、使うのを忘れて心配になって確認しても不思議なくらい生えていない状態になっています。

効果の出やすさに違いが出る理由

そもそも、なぜ効果の出やすさ・感じやすさに違いが出るのでしょうか。

その理由は単純で、「部位の特徴」「脱毛器の当てやすさ」によるものです。後者は自分でやることになる家庭用脱毛だからこその理由ですね。もちろん、「部位の特徴」だけでなく、生えている密度・毛量・毛の太さ・毛包の深さ・毛の色・肌の色などで「人それぞれ」なのも間違いありません。

さらに、手足の指や鼻の下(口ひげ)などの形状的に当てにくい部位、太ももの裏などの照射が漏れやすい部位は、後者の「脱毛器の当てやすさ」の問題で効果が出にくい(感じにくい)です。実は、この点は非常に重要なポイントでもあります。

部位の特徴について

まず、部位の特徴による効果の感じ方の違いです。これは「毛の密度」「毛包までの深さ」が脱毛効果に大きく影響します。

下の表は"Richards-Merhag table"から「部位ごとの毛の密度と毛包までの深さ」のデータを抜粋したもので、ここにある密度が濃い部位・毛包までが深い部位ほど効果を出すのが難しいという傾向があります。

部位密度(本/cm2)毛包の深さ
頭皮3503.0 - 5.0 mm
肘(ひじ)-2.0 - 2.5 mm
--
ほお8802.0 - 4.0 mm
あごひげ5002.0 - 4.0 mm
くちひげ5001.0 - 2.5 mm
わき653.5 - 4.5 mm
ビキニ703.0 - 5.5 mm
702 0 - 4.5 mm
802.0 - 4.5 mm
脚・もも602.5 - 4.0 mm
653.0 - 4.5 mm

A New, Highly Effective Method for Permanent Hair Removal(PDF, 英語)

上記の密度と深さですが、毛の密度の濃い部位は脱毛器の熱エネルギーが分散してしまい、毛母細胞までの深さが深いほどエネルギーが届きにくくなってしまうという影響があります。

しかし、「効果を出すのが難しい」というのは「脱毛できない」という意味ではないので、熱による脱毛のメカニズムが「ヒゲには効かない」というようなこともありません。ただし、効果を出すには根気強く回数をこなすしか解決策はありません。

部位による脱毛器の当てやすさ

次は「脱毛器の当てやすさ」です。これは医療機関やエステとの最大の違いで、施術を「人にやってもらう」か「自分でやる」かの違いが大きいですね。

家庭用脱毛器では見えない部分に対して鏡越しに確認しながら照射することになったり、そもそも自分の手や腕で死角になって狙った部位に照射できていないことが起こります。機器によっては部位ごとにアタッチメントを用意していたりしますが、なかなか難しいものは難しいというのが実感ですね。

自宅脱毛は体勢などの工夫が必要

他にも、以下のような部位は照射する際にすき間ができたり、照射面を垂直に当てづらいなどの身体の形状的な問題もあります。

  • 手足の指
  • 口ひげ(鼻の下)
  • あごひげ
  • IO

自宅脱毛の場合、自分でプロのように漏れなく照射するのは難しいため、これは継続的に実施することで「1回1本でも抑毛・脱毛できればいい」と割り切って考えることが重要です。照射が漏れていて毛が生えてきたり残っているのであれば、また次の機会に照射すれば良いだけです。残った毛が目印になって好都合くらいに受け止めていいと思ます。

これは回数や時間の制約がない家庭用脱毛器のメリットを生かせる部分なので、むしろ問題にならない点だと受け止めましょう。

個人差により効果に差が出る原因

部位の特徴や脱毛器の当てやすさによる効果の違い以外にも、個人差による効果の出やすさ・感じやすさの違いも存在します。中でも重要なファクターとしては「毛の太さ」「毛の色(色素)」が挙げられます。

産毛のような細い毛や色素の薄い毛には、プロ向けの業務用の脱毛器であっても脱毛効果が出にくいです。業務用の出力よりも弱い家庭用脱毛器の場合、さらに難しくなるのは当然ですね。

産毛(うぶげ)の脱毛は難しい

顔に生えている毛は多くが非常に細いため、恐らく最も扱いが難しいでしょう。顔の毛には、より強い出力が必要かつ脱毛を実感するためには時間が必要です。また、細い毛に対して効果を継続させるには、回数をこなす必要があります。

What Type of Hair Does Laser Removal Work Best On? - URBANA(英語)

他にも「肌の色」という個人差による影響もありますが、これは皮膚が黒い(褐色な)ほど全体的に効果が出にくくなるという単純な話です。これは肌のメラニン色素に反応してエネルギーが分散するので、適切に毛母細胞や毛乳頭に熱を伝えられなくなるのが理由です。

日焼けしている肌への照射は当然として、黒子(ホクロ)にも脱毛器を照射しないように気を付けてください。医療機関やエステの施術ではホクロにシールを貼るなどして隠したり、そもそもホクロ周辺への施術は避けることもあります。

脱毛効果に即効性を求めてはいけません(特に男性)

エステやヒゲ脱毛の美容院で聞く話として、女性に比べて男性は早い脱毛効果を期待する傾向があるようです。しかし、これは脱毛のメカニズムを無視した無茶な期待だと理解しましょう。また、メカニズム以前の問題として、そもそも男性は女性に比べて皮膚の厚み・毛量・太さからも脱毛には苦労しがちです。

そもそも、医療機関(クリニックなど)やエステでも1回の施術で部位を永久脱毛することは不可能です。

脱毛に必要な回数や期間

メカニズムとして脱毛は成長期の毛にしか効果がない中で、一般的には生えているムダ毛の15-20%しか成長期にありません(部位によります)。そのため、脱毛器の熱が100%の効果を発揮したとしても、施術1回あたりで全体の15-20%にしか効果がないということになります。

一方、成果を早く感じるという話とは反対の話ですが、男性にとっての最大の難敵であるヒゲ(口ひげ)であっても、続けていれば最終的には効果を感じることができます。

フラッシュ脱毛器のケノン(KE-NON)
脱毛器ケノンで痛みを乗り越えてヒゲを上手に脱毛する方法

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ただし、口ひげはメンズエステでも容易には脱毛できないくらいの強敵です(友人がメンズエステに通っていましたが、10回チケットで3週間おきの施術でも望む結果にはならずに延長していました)。もちろん、家庭用脱毛器はエステの機器よりも出力が弱く、さらには自分で行うという点で想像以上に苦労することはやむを得ないところでしょう。

最後には、諦めず愚直に続けることが重要です。

使用する家庭用脱毛器の選択も重要です

多くの人は複数の家庭用脱毛器を使ったことがないと思います。そのため、家庭用脱毛器の優劣は商品スペック比較くらいしかできないでしょう。

冒頭にも書いたとおり、私はレーザー脱毛のトリア(Tria)フラッシュ脱毛のケノン(KE-NON)の2機種を使用したことがあります。どちらも家庭用脱毛器では売れ筋の商品ですが、私は早々にトリアからケノンに乗り換えました(この判断は大正解だったと思っています)。

ケノン(KE-NON)公式サイト

トリア・ビューティー・ジャパンのレーザー脱毛器
レーザー脱毛のトリアを止めて光脱毛のケノンに変更した理由と結果

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その経験とここまで説明した脱毛効果の感じ方を踏まえて、下記のような家庭用脱毛器の選び方をオススメしたいと思います。

レーザー脱毛のトリアがオススメな人

トリア(Tria)はレーザー式の家庭用脱毛器としては最高峰の製品です。ただ、口コミ評価でも散見されるように、弱い照射レベルでも「痛み」を感じる人が多いのが特徴でもあります。

そのため、トリアは下記の条件に当てはまる人にオススメな脱毛器と言えるでしょう。

  1. 痛みの耐性に自信
  2. 強い痛みがあっても麻酔クリームなどの費用も負担できる
  3. 局所(狭い範囲)の脱毛が目的

毛の密度が高い部位に撃つ(照射する)場合、低いレベルでも本気で痛いので心してください。

光脱毛のケノンがオススメな人

光脱毛のケノン(KE-NON)は、家庭用脱毛の業界では圧倒的な売り上げを誇る製品です。カートリッジを付け替えることで局所的な照射から広範囲な照射まで対応できますが、ピンポイントに照射できるトリアに比べると鼻の下(口ひげ)などの「照射しにくい部位」があります。

付け替え可能なケノンのカートリッジ

ただ、トリアと違って保冷剤での冷却で痛みは軽減できるレベルなので、ランニングコストがかかることはないメリットがあります(2019年4月27日から出力の強い新製品になっているので、照射前の冷却は必須です)。

そのため、ケノンは下記の条件に当てはまる人にオススメな脱毛器と言えるでしょう。

  1. 広範囲の脱毛も目的
  2. ヒゲにはストロングのカートリッジ以外は効果薄
  3. コツコツと自宅脱毛に取り組める

早い脱毛効果を求める場合、出力の強い「ストロング」のカートリッジを使用することをオススメしています。購入特典として無料でストロングのカートリッジがもらえるときに購入するようにしましょう。購入特典は、購入後にレビューを書けば1週間くらいで送られてきます。

ケノン(KE-NON)公式サイト

自宅脱毛は医療機関・エステよりも圧倒的に安く脱毛に取り組めますが、なかなかの時間と手間がかかるのも事実です。家庭用脱毛器は「いつでもできる」のが最大のメリットなので、諦めずにコツコツと脱毛・抑毛に取り組むことをオススメします。

最初は、狭い範囲であっても毛が抜けて毛穴が閉じてきれいな肌を目にしたら、継続するモチベーションになることは間違いありません。頑張って継続してください。必ず効果は実感できます。

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