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ウイスキー山崎55年の転売価格を調査した結果(2020年10月現在)

サントリーウイスキー山崎55年の転売価格

この記事は2020年8月21日のBonhams香港のオークションで6,200,000香港ドル(約8,400万円)で落札される前に書いたものを随時更新しています。『山崎55年』が出品されたオークションに関する記事も書いているので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

山崎55年が8500万円で落札!オークション出品者はいくら儲かるの??

2020年6月30日から当選者のもとに順次届けられたサントリーの「山崎55年」ですが、今回はサントリーが懸念して色々と対策をしていた「転売」したときの価格を調べてみました。実際に電話やLINEで見積もりをとったものです(Webサイトの公開情報ではありません)。

私自身、海外からも色々と話はもらっていますが、今回は国内買取業者による買取価格に絞っています。

ちなみに、私の当初予想は思いきり外していたことが判明しています。

「山崎55年」の商品については、ボトル以外の写真などを下記の記事で紹介しています。興味があれば一度ご覧ください。

サントリーのシングルモルトウイスキー山崎55年
1本330万円!サントリー山崎55年の実物写真や特典を紹介します

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一部では「名前が刻印されているから定価割れでしか売れない」というようなコメントも目にしますが、発売直後の2020年7月現在で一体いくらくらいの提示が受けられるのでしょうか。

当初予想していた買取価格

冒頭に「思いっきり外していた」と書きましたが、当選した直後(2020年4月)に予想した価格を反省の意味を込めて振り返っておきたいと思います。

サントリーのシングルモルトウイスキー山崎55年
山崎55年に当選しました!買取価格・市場価値はいくらになる?

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当時、上記の記事で書いた私の予想は下記のとおりです。

  • オークションハウスで3,500~4,000万円の落札金額(手数料など含む)
  • 国内買取業者で2,000万円の買取価格

ベースは過去に実施された「山崎50年」のオークション価格と、当時提示されていた「山崎50年」の買取価格から予想しました。

「山崎55年」と「山崎50年」で注目するポイントとしては、商品価値(55年と50年の熟成期間)、販売からの経過年数(50年は2005年・2007年・2011年に販売)、希少性(セカンダリー市場への流通本数)といったところです。

この価格を計る観点に関しては、今も今後も変わらないと考えています。

「山崎55年」の買取価格

それでは、国内買取業者から提示を受けた「山崎55年」の買取金額一覧です。買取対象は付属品などを含む「完品」(ミニチュアボトルも含む)となっています。

買取業者形態提示金額
X社買取買取不可(2020年7月)
2,500万円(2020年10月)
A社買取買取不可(2020年7月)
B社買取現物確認後の見積
C社買取1,000万円(2020年7月)
D社買取2,300万円(2020年7月)
E社買取4,000万円(2020年9月)
F社買取2,700万円(2020年9月)
G社買取2,700万円(2020年7月)
H社買取4,500万円~(2020年10月)
I社仲介3,000万円~(2020年7月)

実際に売却する予定はないので交渉はしていませんが、多くの業者で販売直後から私の当初予想2,000万円を大きく超えていることが分かりました。

その後、やはりオークションの落札価格の影響が大きかったようで、買取業者E社は2,500万円→4,000万円に大幅に値上げをしていました。一方、F社はオークション前後で価格の変更はないようです。

高額買取ということもあり、多くの業者で現物を保有していることの証明や当選者本人(ボトルにある氏名と同一人物)であることなどを求められました。

正直、オークションの落札価格などの参考価格もない中で、発売直後の買取価格でここまでの金額を出しているのは驚きではないでしょうか。

業者によって買取価格に開きがある理由

買取業者による買取価格の違いについて

では、買取を見合わせている業者は別にして、なぜ買取業者によって数千万円単位の価格差が生まれているかの説明です。

この価格差は非常に単純で、相手の業者に「優良な売り先があるか否かの違い」だけです。相対取引での売り先があるか否かということですね。

要するに、営業力・販売網がある業者であれば高額買取ができ、それがない弱小な業者は低く見積もっています。もしくは自社のマージンを大きく確保する強欲さの加減でしょう。一覧の中には独自に撮影した山崎55年を「発売初日に公開」と掲載しているような業者もありますが、提示金額は最低価格で資本金と同じく大したことのない企業でした。売りさばく力(その会社に高額商品を求めてくる優良な顧客)が少ないのでしょう。

基本的に商品を流す先は中国を中心とした海外なので、現地のバイヤーもしくは最終消費者(愛好家やコレクターなど)への太いパイプがある業者ほど高値の買取価格を提示することができています。

ただし、中国系を中心に2020年10月現在の段階では5,000万円を超えるオファーは皆無とのことです。海外からのオファーと買取価格の差額が買取業者の利益になるため、現時点で買取業者経由で5,000万円を大きく超える価格で売却するのは難しいと思われます。

そして、この価格は次に書く海外オークションにも波及します。

海外オークションで売った方がお得なのか

海外オークションに山崎55年を出品するべきか

過去に4,700万円になった「山崎50年」の例を見ると、サザビーズやクリスティーズなどの海外オークションで売却したほうが良さそうだと考える人もいるでしょう。

しかし、国内の買取価格よりは高く落札されるとしても、必ずしも海外オークションに出品するほうが良いとは言えません。

海外オークションは出品者手数料があるため、落札金額(ハンマープライス+落札者手数料)の約70-75%が落札者の取り分となります。例えば4,000万円で落札された場合でも、手取りが買取業者に3,000万円で売却するよりも低くなるのがオークションです(さらに高額落札される保証もありません)。

山崎55年が8500万円で落札!オークション出品者はいくら儲かるの??

あくまで報道される落札価格は「落札者がオークションハウスに払う金額」であって、出品者の取り分は約3/4であることに注意してください。

 

オークションで史上最高値を記録したとは言え、セカンダリー市場の状況を聞いているかぎり、まだ全ての関係者が手探り状態で適正価格を探っている状態な印象があります。引き続き市場価値については飽きるまで継続的に調査していきたいと思います。

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