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山崎55年に当選しました!買取価格・市場価値はいくらになる?

サントリーのシングルモルトウイスキー山崎55年

Twitterでもツイートしましたが、サントリーが抽選販売していたシングルモルト・ウイスキー『山崎55年』に幸運にも当選しました。

不思議なことに、私は応募した瞬間から「倍率に関係なく当たる」と謎の確信があり、サントリーキャンペーン事務局から簡易書留が届いた当日も一日中ずっと保管方法を考えていました。

山崎55年の当選通知

実際に商品が届くのは2020年7月以降ということもあり、買取専門店などの業者も含めて『山崎55年』の市場価値はまだ未定(不明)のようです。

サントリー山崎55年の買取価格はまだ未定(2020年3月時点)- JOYLAB

私も当選ツイートをした直後からコレクターや転売屋(転売ヤー)からDMで色々なオファーを受けましたが、こちらが無知だと思っているのか「買えればラッキー」くらいの格安な提示金額が多かったように感じます。今回の抽選は作文の内容までキッチリ見られているはずなので、当選者に『山崎55年』の価値が分からない人はいないでしょう。

山崎55年の買取希望DM

中には5,000万円の提示もありましたが、その人の過去のツイートを見る限り、到底5,000万円を払えるようには見えないので冷やかしですね。また、Twitterでは早くも転売を持ち掛ける当選者もいるようです(利用規約上、購入権の転売は禁止です)。

何はともあれ、私自身は転売目的でもないため、保管先の財閥系倉庫会社と契約をして『山崎55年』の到着を待っています。

Twitterで転売しないリプライ

が、やはりテレビでも取り上げられるほど話題になった『山崎55年』なので、その市場価値(資産価値)が非常に気になるのも事実です。過去に販売された『山崎50年』は化粧箱と空き瓶に100万円の値段がついた実績もありました。

そこで今回は、私の『山崎55年』当選に関する話に加えて、ジャパニーズ・ウイスキーの根強い人気から考える『山崎55年』の価値(価格)について考察と予想をしてみたいと思います。直近のジャパニーズ・ウイスキーでは、「軽井沢1960年」という52年熟成の日本産ウイスキーが2020年3月に4,200万円で落札されています。

『山崎55年』とは?応募・抽選結果(当選発表)・購入までの流れ

シングルモルトウイスキー山崎55年

まず、インターネット応募による抽選販売だった『山崎55年』についてですが、一言で言えば「山崎蒸留所にある超長期熟成したモルト原酒を使ったウイスキー」です。

サントリー最高酒齢のシングルモルトウイスキー『山崎55年』

山崎蒸溜所で55年以上熟成を重ねた希少な山崎モルト原酒の中から、1964年蒸溜のホワイトオーク樽原酒や1960年蒸溜のミズナラ樽原酒など、熟成のピークを迎えた原酒を厳選し、匠の技で丁寧にブレンドしました。

ミズナラ樽原酒に由来する赤みがかった深い琥珀色が美しく、超長期熟成ミズナラ樽原酒ならではの、伽羅や白檀を思わせる複雑な香りと、甘みとほろ苦さからウッディネスへと続く味わい、かすかな苦みとともに続く濃厚な余韻をお愉しみいただけます。

サントリーシングルモルトウイスキー『山崎55年』- サントリー

ウイスキーに表示される年数は「使われている原酒のうち最も若い熟成期間の年数」のため、『山崎55年』の場合は55年以上熟成されたモルト原酒のみがヴァッティング(ブレンド)されているということですね。「山崎」はシングルモルトなので、大阪にあるサントリースピリッツ山崎蒸留所で原材料の水とモルト(大麦麦芽)を発酵・蒸留・熟成した商品です。

誰も飲んだことがないので外形的な話ばかりになってしまいますが、何と言っても『山崎55年』で一番話題になったのは「販売価格」でしょう。

山崎55年の販売価格は税込330万円

今回、過去に3回販売された『山崎50年』の1本100万円(税込105万円)を大きく上回り、『山崎55年』は1本300万円(税込330万円)で販売されました。

容量700mlで税込330万円のため、一般的なシングル(30ml)でも原価で税込141,428円することになります。気軽に「一口だけでも」というのも憚られる金額ですね。

これでもサントリーは余裕で売り切れることを見越し、強気な価格と転売対策(購入者の氏名をボトルに刻印)を施したうえで抽選販売しました。

『山崎55年』への応募

『山崎55年』はインターネット販売だけで、2020年2月5日(木)午前9時~2月14日(金)午前8時59分までに所定のフォームで応募するのが条件でした。

山崎55年の応募期間

フォームにアクセスすると住所・氏名などの入力があるのですが、誰もが一番気になったのは3つのテキストエリアでしょう。具体的には、下記の3問に対して作文を入力する必要がありました。

Q10.「山崎」のどのような点が魅力だと思いますか?ご自由にお書きください。(最大400字)

Q11.「山崎」との思い出やエピソードがございましたらお教えください。(最大400字)

Q12.『山崎55年』に対するご意見がございましたらお教えください。(最大400字)

一部では「山崎倶楽部の会員や上客に対して優先的に当選させた」というような話もあるようですが、私は山崎倶楽部の会員でもサントリーの株主や上客でもありません。特にサントリーとの接点もなく、ごく普通の40代一般男性です。そのため、山崎55年の抽選は公平・公正に行われたことに間違いはないと思われます。

ただ、大手食品業界に勤めている友人が言うには、「ちゃんとした作文の内容」と「転売しなさそうな人」を選んでいるだろうとのことでした。きっとこれも正しいと思います。

私が書いた作文の内容については、商品が届いた後にでも公開する予定です。

山崎55年の応募に必要な作文

サントリーが見ていたであろう選考のポイントを想像して読んでみると、何かの参考になるかも知れません。

サントリーからの当選通知

応募完了ページには「当選者様には、2020年2月下旬より順次、サントリーキャンペーン事務局より応募の際に入力いただいた住所に当選通知および氏名の印字内容確認書を郵送にて連絡いたします。」とあり、実際に届いたのは3月に入ってからでした。

当選者には2月下旬より順次郵送

Twitterで簡易書留の到着が何件かツイートされているのを眺めつつ、謎の確信を持ちながら帰宅したところ、私(都内在住)にも山崎からの封筒が届いていました。

サントリーキャンペーン事務局からの簡易書留

同封されていた氏名の印字確認や本人確認書類の台紙などをサントリーに返送し、あとは実際の購入手続きの方法を待つことになります。

『山崎55年』の購入手続き

購入手続きはサントリーから送られてくるメールに記載されていて、サントリーの子会社が運営する「イエノバ」という通販サイトでの購入でした。

イエノバ公式サイト - サントリーマーケティング&コマース

案内されたURLが連番になっていたのですが、確認したところ当選者100名よりも少し多い数が用意されていました。購入辞退者が出た場合の繰上当選に備えているのでしょうか。

『山崎55年』当選者IDの入力画面

決済方法は「クレジットカード」か「銀行振込」が用意されています。私は銀行振込を選んだのですが、商品の到着は7月以降になるため現金を4ヶ月弱ほど前払いしたことになります。

イエノバでの山崎55年購入画面

4ヶ月先の到着に少なくない手元の現金を失うのは、私のように短期の資産運用をしている人には手痛い出費ですね。ここは運用に失敗して損しなかったと考えて納得しましょう。

以上が『山崎55年』の応募から購入までの流れです。

『山崎55年』の市場価値予想

続いて、私見でしかありませんが、『山崎55年』の市場価値に関する考察・予想です。

結論から言うと、短期的には「最高3,500-4,500万円」がオークションハウスや相対取引での落札金額になるのではないかと考えています。

ジャパニーズ・ウイスキーの落札価格も、ヴィンテージワインなどと同じように下記が需要なファクターです。

  • 商品のスペック
  • 希少性(流通量)

『山崎55年』の「商品スペック」に関しては、サントリーが販売する最古酒ということもあり申し分ないでしょう。

一方、『山崎55年』の「希少性(流通量)」は限定100本という希少価値はありますが、発売からの経過年数によって高まる要素かつ販売当初は一定量出回ると考えられるため、短期的にはプラス要素としての作用は小さいと思われます。

希少性に関してですが、よく耳にする『山崎50年』は販売年度ごとに実質的に別商品で価格も異なります。それぞれ2005年(1st Release)50本・2007年(2nd Release)50本・2011年(3rd Release)150本です。この点に置いて、『山崎50年』も2005年・2007年の商品は『山崎55年』よりも希少価値は高いと言えます。

販売年数別の『山崎50年』

他にも価格に影響を与える内容としてジャパニーズ・ウイスキーのブーム動向世界の景気動向なども考えられますが、これらは短期で急激に落ち込むことはないでしょう。ピークアウトしても価格は比較的安定して推移すると思われます。

根拠についてですが、相対取引については見えないので考慮しないとして、オークションによる過去の落札価格が参考になるので振り返ってみましょう。

『山崎50年』は4,700万円が最高落札価格

サントリーのシングルモルトウイスキー山崎50年

最初に、一番参考になりそうな『山崎50年』の最高落札価格です。

なぜか2018年8月に香港で行われたサザビーズのオークションばかり取り上げられていますが、実際には2019年5月に台湾で行われたオークションハウス(Revenel Taipei)での落札価格が最高額です。

オークションハウスでの山崎50年の落札価格

オークションの落札価格は"Hummer Price"と"Final Price(Price Realized)"の2つの価格があります。"Hummer Price"は落札金額のことで、その落札価格にサーチャージ(落札手数料など)を加えたものが"Final Price(Price Realized)"となります。落札者は自分が支払う合計金額(支払ってもいいと考える総額)を頭に入れて入札するので、いわゆる「落札価格」は、ハンマープライスよりも落札者が実際に支払う出来上がりの金額を見るほうが正確でしょう。この記事中でリンクしている海外のニュースもFinal Priceが掲載されています。

 

『山崎50年』は過去に3回の限定販売があり、発売年によって落札価格(価値)が変わります。当然、数が少ない・古い方が希少性が上がるので高値です。

  • 2005年5月、50本限定発売
  • 2007年9月、50本限定発売
  • 2011年12月、150本限定発売

発売した年による違いは化粧箱の色とそこに刻印された文字で、2005年発売分のみ'SUNTORY SINGLE MALT WHISKY "YAMAZAKI'と刻印されており、2007年・2011年発売分は'THE YAMAZAKI SINGLE MALT WHISKY'と刻印されています。

それでは、『山崎50年』の落札金額の推移を確認していきましょう。

2018年1月の落札金額(3,281万円)

2011年発売の山崎50年(Third Edition)

まずは落札価格が3,000万円を超えたことで大きなニュースになった限定150本で2011年発売(3rd Release)の『山崎50年』です。

2018年1月27日に香港のサザビーズで行われたオークションで、2,337,000香港ドル(1香港ドル=14.04円)で落札されました。日本円換算した落札価格は 32,811,480円 です。

2018年1月26日公表仲値 - 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

Yamazaki 50-year-old breaks auction record - The Spirits Business

 

2018年8月の落札金額(3,807万円)

2005年発売の山崎50年(First Edition)

次は、50本限定で2005年発売(First Edition/Release)の『山崎50年』で、これは2018年8月17日に香港で行われたボナムズ(Bonhams)のオークションの落札価格です。多くのメディアで報道されたこともあり、日本では一番有名な取引だと思います。

落札価格は2,695,000香港ドル(343,318米ドル)で、日本円換算した落札価格は 38,053,400円 でした(1香港ドル=14.12円, 1米ドル=110.89円)。

2018年8月17日公表仲値 - 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

Yamazaki 50-year-old sets new auction record - The Spirits Business

 

2019年5月の落札金額(4,700万円)

2005年発売の山崎50年(First Edition)

次も2005年発売(1st Release)の『山崎50年』で、確認できる落札価格としては最高額の記録です(ハンマープライスではなく手数料込みの最終価格)。

2019年5月31日に台湾のRavenel Taipeiというオークションハウスに出品されたもので、落札価格は13,510,000台湾ドル(429,798米ドル)でした。日本円換算した落札価格は 47,002,709‬円(1米ドル=109.36円)です。

2019年5月31日公表仲値 - 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

US$430,000 Yamazaki 50-year-old Set Record for World’s Most Expensive Bottle of Japanese Whisky - The Value

 

ジャパニーズ・ウイスキー人気で『軽井沢1960』も高額で落札

軽井沢52年 Zodiac Rat Cask #5627 1960

あまりニュースなどでは取り上げられていませんが、2020年3月18日にロンドンのサザビーズでは『軽井沢1960(52年熟成)』がアジア人のコレクターによって落札されています。

落札された『軽井沢1960』は2013年に限定41本が1本15,000米ドルで販売されたもので、一本ずつ異なる「根付(ねつけ)」が付属している非常に貴重な逸品です。サザビーズロンドンで出品されたのは “Zodiac Rat Cask #5627” という名前の1本でした。

手数料込みの落札価格は363,000ユーロ(435,273米ドル)で、日本円換算では 46,272,052.68‬円(1米ドル=107.66円)となり、3か月前に出た『山崎50年(2005年)』まで残り100万円に迫る金額です。

2020年3月18日公表仲値 1ユーロ=118.01円 1米ドル=107.39円 - 三菱UFJリサーチ&コンサルティング

NEW RECORD: 1960 KARUIZAWA SOLD FOR £360,000 - The Drink Business

A 1960 Karuizawa Whisky Just Became The Most Expensive Bottle Of Japanese Whisky Ever Sold - brobible

1960 Bottle of Karuizawa Whisky Sells for Record-Breaking $437,000 - VINEPAIR

サザビーズでは2019年2月に落札者の手数料(Buyer's Premium)が改訂され、現在は落札金額によって13.9%-25%の手数料がかかります。上記の軽井沢1960はロンドン開催で落札価格が30万~300万EURなので、落札価格(ハンマープライス)に20%のBuyer's Premiumが含まれた価格(Final Price)です。
参考:Update Regarding Sotheby's Buyer's Premium

 

以上がジャパニーズ・ウイスキー最高峰の代表的な落札価格で、どれも少なくとも発売から7年以上経過したウイスキーの価格でした。これが『山崎55年』の価格に関して、私が「短期的には」という注釈をつけている理由です(特筆した高額になるには年月が必要)。

『山崎55年』の想定価格まとめ

最後に、私の考える『山崎55年』の想定価格について改めてまとめておきます。

最初に書いたとおり、『山崎55年』であっても私は短期的にはオークションハウスでも3,500-4,500万円のレンジに収まるだろうと考えています。恐らく、いきなり「ジャパニーズ・ウイスキー最高記録」のような話にはなりません。買取業者の買取価格は高くても『山崎50年(2005年)』と同じ2,000万円程度でしょう。

商品販売本数落札年月落札価格
山崎50年(2011年)150本2018年1月3,280万円
山崎50年(2005年)50本2018年8月3,800万円
山崎50年(2005年)50本2019年5月4,700万円
軽井沢1960(52年熟成)41本2020年3月4,600万円
山崎55年100本-

最高値を更新してきた『山崎50年』は50本限定の2005年(1st Edition)のもので、それでも上記のような落札価格になるまでには販売から13年・14年も経過しています。

オークションは高いときもあれば低いときもあるので一般化して語るのは難しいですが、『山崎50年』の2011年(3rd Edition)は2018年11月に香港のボナムズで2,000万円で落札されています。「完品(付属品が全て揃っている状態)ではない」という可能性もありますが、このときの落札価格は10ヶ月前より1,000万円も低い金額でした。オークションと言えど、常に右肩上がりで記録が更新されているわけでもありません。

山崎 Yamazaki-50 year old - Bohnames

また、サザビーズを例にすると、出品者は落札価格(ハンマープライス)の10%が出品手数料(Seller's Commission)として徴収されます。そのため、ここまで書いてきた最終価格(ハンマープライス+20%程度の落札者手数料)の75%が概算の手取りです(実際には他にも開催国の税金など諸経費が発生します)。山崎50年で最高だった最終価格4,700万円でも、出品者の手取りは3,500万円程度になるわけですね。

 

楽天市場では下記のように『山崎50年』が38,800,000円で販売されていますが、2011年(3rd Edition)ということを考えるとプレミアムを付け過ぎていると言えるでしょう。

楽天市場で売られている山崎55年(2011年発売分)

右肩上がりの日本産ウイスキーのバブルを誰もが信じているのであれば、この価格で売れていてもおかしくはありません(そういうわけではないと理解されている、ということです)。

 

何はともあれ、ジャパニーズ・ウイスキーのブームという大きな流れの中で、高級酒のカテゴリはアジアの富裕層やコレクターが牽引しています。限定販売の希少性がある限り、市販品よりも値崩れは起きにくいでしょう。

価格の話は別にしても、『山崎55年』の当選者は歴史的に貴重な逸品を手にすることになるので、すぐ飲むにしても保管するにしても『山崎55年』を一生ものの経験にしたいですね。

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